全国的な寒波の影響もあり、寒い日が増えましたね。
コストパフォーマンスに優れて暖かさにも定評のある石油ストーブですが、賃貸物件では禁止されている場合が多いというのをご存じでしょうか?
そこで今回は賃貸物件における石油ストーブの使用の禁止が多いことに注目し、その理由や注意点をご紹介したいと思います。
賃貸物件で石油ストーブの禁止が多い理由とは?
最近の賃貸物件では石油ストーブの使用が禁止されているケースが多く、契約書をよく読むと記載されていたりします。
賃貸物件で石油ストーブが禁止とされる理由には、次の3つが挙げられます。
火災の原因となる危険性が高い
石油ストーブ禁止の一番の理由は、やはり火災の原因となりやすいためです。
暖房器具の中でも石油ストーブは引火しやすいという点もあり、消防庁の「令和元年版消防白書」によると、平成30年度中の出火原因でストーブは1,197件とされています。
また、石油ストーブを使用するとなると当然灯油が必要であり、危険物の保管の観点からも火災が懸念されます。
もちろんほとんどの物件では火災保険に加入していますが、建物消失のみならず、やはり人命に関わる火災は未然に防ぎたいものです。
一酸化中毒を引き起こす危険性が高い
換気不足などで室内の酸素濃度が低下し不完全燃焼を起こすと、空気中の一酸化炭素が急増して一酸化炭素中毒を引き起こし、最悪の場合死に至ります。
特に最近の物件は気密性が高いため、一酸化炭素中毒を起こしやすいと言えます。
火災と同様に人命に関わる事故は未然に防ぎたいのは当然ながら、賃貸物件で死亡事故が起きると、後々の入居者募集にも大きく響くため、石油ストーブ禁止の理由の一つとされています。
結露が発生しやすい
人命に関わる大きな理由の他にも、結露に関する問題もあります。
冬場に暖房器具を使用すると外気温との差が大きくなるので結露が発生しやすくなりますが、石油ストーブは「開放型」と呼ばれる水分を放出する暖房器具なので、特に発生しやすくなっています。
結露による湿気はカビや室内劣化を招くのであらかじめ防ぎたいという点になります。
石油ストーブを無断使用した場合の注意点とは
では石油ストーブの使用が禁止されている賃貸物件で、無断で使用した場合の注意点にはどんなことがあるのでしょうか。
契約上禁止されている事を行うのは契約違反であり、万が一無断使用によってトラブルや室内劣化が起きた場合、「善管注意義務」の責任を問われるといった注意点があります。
「善管注意義務」とは「善良なる管理者の注意義務」のことで、一般的な社会通念上で要求されるレベルの注意は行ってくださいね、という注意義務です。
善管注意義務違反が退去時に判明した場合、原状回復費の増額となる場合は多くあります。
また、万が一火災となった際、契約違反事項に起因する場合は保険が適用されないケースもあり得るので、注意が必要です。
まとめ
賃貸物件で石油ストーブを使用する場合は、契約書をよく確認しておきましょう。
無断で使用すると、注意点で挙げたような責任問題に発展してしまいます。
使用不可の場合でもどうしても使いたい時は、管理会社や大家さんに相談し許可を得てからにするとよいですね。
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