何事も起きないことが一番ですが、賃貸住宅に住んでいても、火事や災害のリスクはゼロではありません。
今回は、地震保険について、火災保険との違いや加入の必要性、補償範囲や注意点なども、わかりやすく解説します。
特に賃貸住宅で一人暮らしをする方は、ぜひご覧になってみてください。
賃貸の一人暮らしで地震保険の必要性を考える!
<地震保険と火災保険の関係>
賃貸住宅で一人暮らしをはじめるとき、物件の契約とともに火災保険の申し込みも行います。
「保険の加入」が契約の条件である、賃貸住宅もあるほどです。
一般的に火災保険は2年間の契約となり、火災保険料は2年分を一括で支払うことになります。
・火災保険
主に、火災による被害を補償する保険です。
同じ火災でも、地震が原因の場合は対象にならない場合があります。
・地震保険
地震が原因で被った住宅と家財の損害を補償します。
火災保険ではカバーできない、地震が原因の火災に対しても補償できます。
しかし、地震保険はあくまでも付帯する特約保険です。
火災保険にセットして加入せざるを得ません。
そのため、賃貸住宅で一人暮らしをするときは、地震保険の加入も検討する必要性があります。
<賃貸で地震保険は必要?>
賃貸住宅で起こった災害の場合、建物に対しては貸主が負担します。
そのため、地震保険の必要性を考えたとき、一人暮らしをする賃貸では火災保険の加入のみでよいと考える方もいるでしょう。
しかし地震による火災には補償されませんし、家財道具が壊れた場合にも補償は受けられません。
最終的には、住環境や経済状況も加味して検討する必要性がありますが、広範囲な補償を確保したい場合は加入すべきでしょう。
賃貸で一人暮らしをするなら知っておきたい!地震保険の補償範囲
まず、地震保険は地震によって受けた直接的な損害以外にも、津波や噴火により起きた火災なども補償範囲とされています。
賃貸住宅の一人暮らしで特に気になるのは、家財の補償範囲ではないでしょうか。
具体的には冷蔵庫やテレビといった、日常的に使用する家財道具が補償の対象です。
補償内容によって異なりますが、一般的には30万円を超える貴金属や美術品などは対象外となるので注意しましょう。
また、地震保険の保険料は、最大でも火災保険の半分までと決められています。
保険金も、家財に対する上限は1,000万円までで、支払われるのは火災保険で契約した金額の30%~50%までです。
実際は、受けた損害のレベルにも影響されます。
たとえば火災保険で1,000万円の補償を設定した場合、地震保険では、全損レベルと認められた場合でも500万円までの補償となるのが注意点です。
まとめ
賃貸住宅での地震保険は、基本的に家財部分のみの補償です。
また、地震以外にも津波や噴火をカバーしますが、一方で火災保険も、落雷など火災以外も補償範囲としています。
2つの保険はお互いに補い合って、賃貸での一人暮らしにも、安心を与えてくれますね。