多くの人は、中古マンションを購入するとき、火災保険に加入することを検討しますが、なかには、中古マンションを購入する時点で多額の資金を投入しているので、火災保険に入ることをためらう人もいるでしょう。
しかし、自分の部屋をはじめとする専有スペースが火災にみまわれたとき、その補償が助けになることも少なくありません。
そこで、中古マンション購入時に火災保険に加入するメリットや補償の範囲、地震保険との関係性などを解説していきたいと思います。
中古マンションの購入1:火災保険に加入するメリット
一般に、新築・中古マンションには、ともに、共用スペースと専有スペースがあります。
エントランスやエレベーター、駐車場のような共用スペースについては、マンションの管理組合が火災保険に加入しています。
しかし、入居者がそれぞれ利用する専有スペースは補償の対象外です。
自分の部屋からの出火や、隣の部屋から飛び火したことによる被害は、管理組合の火災保険ではカバーされません。
そこで、中古マンションを購入するとき、火災保険に加入しておくと安心です。
中古マンションの購入2:火災保険の補償の範囲
火災保険が補償する範囲は、加入するときに選んだオプションにより変わってきます。
自分の部屋で火災が生じたときに加え、同じマンションの部屋からの延焼、消火活動による被害など、オプションを追加していく形になります。
注意しなければならないのは、どこからどこまでが専有スペースであるかを把握することです。
とくに、壁、天井、窓などは、専有スペースなのか共用スペースなのか、境界を定めることが難しくなりがちです。
火災後に、個人とマンション管理組合のどちらの火災保険の補償となるのか、見解が変わることもあります。
そのため、中古マンションを購入するときには、管理規約等を通じて専有スペースの範囲をあらかじめ確認するようにしましょう。
中古マンションの購入3:火災保険と地震保険は別
地震により発生した火災については、火災保険の対象外です。
そのため、中古マンションを購入するとき、火災保険と一緒に地震保険に入ることをおすすめします。
地震保険に加入することで、火災保険でフォローされない部分をカバーすることが可能となります。
また、家財にかかわる項目のオプションを加えておけば、地震で家具や家電が壊れた際に保険金を申請することが可能です。
このとき注意点となるのは、地震による火災が補償されるものの、専有スペースのみとなることです。
さらに、中古マンションそのものが倒壊したとき、建て替えや大規模な修繕のための費用は補償されないことも理解しておきましょう。
地震保険は火災保険とセットとなっているので、地震保険だけに加入することはできません。
あくまで、火災保険で補償されない部分をカバーする位置づけとして加入しておくと安心です。
まとめ
自分の部屋で火災が起こったとき、専有スペースのみならず近くの部屋に被害をあたえてしまうこともあります。
物件の購入時には、万が一に備えて、共用スペースと専有スペースの境界を確認しておくことが大切です。
また、火災保険に加入するときには、地震保険などのオプションをくわえることで、安心の範囲がさらに広がりますので、ぜひ検討してください。
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